
【プロの視点】サックスは“いくら”で売れる?相場のリアルを解説
サックスの中古市場は今、活発化している
サックスは中古楽器市場で安定した需要を誇るアイテムです。
特に学生や趣味で始める大人向けの入門需要、またプロ志向のプレイヤーが上位機種を買い替える際に、買取や中古購入が積極的に行われています。
かつては新品至上主義だった傾向が強かった楽器市場ですが、現在では「状態が良ければ中古で十分」と考える層が増えており、サックスに関してもその傾向がはっきりと見られます。
特に人気モデルや一流メーカーの機種は、高額買取が狙えるジャンルとなっています。
ただし、楽器の価値はコンディションに大きく左右されるため、相場を知ると同時に「売る準備」も重要になります。
買取相場は5,000円〜50万円以上まで幅広い
サックスの買取価格は、モデルや年式、状態に応じて大きく異なります。具体的な目安としては以下のような価格帯が一般的です。
- 入門用アルトサックス:5,000円〜3万円
- 中級者向けモデル:3万円〜10万円
- プロ仕様モデル(人気機種):10万円〜30万円
- ビンテージや限定モデル:30万円〜50万円以上
同じモデルでも状態が良ければ10万円以上の差がつくことも珍しくありません。たとえば、付属品の有無やメンテナンス履歴、外観の美しさなどが査定に大きく影響します。
また、吹奏楽シーズンや卒業・入学シーズンといった楽器需要が高まる時期には買取額が上昇することもあります。
売るタイミングによって価格は変わる
サックスの買取価格は需要と供給のバランスに左右されるため、「売る時期」も大切です。
特に新学期前(3月〜4月)、文化祭シーズン前(9月〜10月)は、サックスを求める層が増えるため、中古市場が活発になります。
逆に、年末年始や真夏などは楽器市場全体が落ち着く傾向があり、買取額が若干低下するケースも見られます。
さらに、メーカーによる価格改定や、新モデルの発売も中古相場に影響を与えます。特定のモデルが廃盤になると、その価値が一時的に高騰することもあります。
高く売りたい場合は、「売りたいと思ったとき」+「市場が活発な時期」が重なるタイミングを狙うのがポイントです。
高額査定が狙えるサックスの特徴とは?
高く売れるサックスには、いくつかの共通した特徴があります。以下にそのポイントをまとめます。
- 信頼性のあるメーカー製(例:ヤマハ、セルマー、ヤナギサワなど)
- 現行モデルまたは人気モデル
- 目立った傷やサビがなく、演奏に支障がない状態
- オリジナルのハードケースや付属品が揃っている
- 定期的なメンテナンス履歴がある(リペア証明など)
また、ジャズやクラシックなどのジャンルで人気のあるモデルや、特定の奏者が愛用していたモデルは、それだけで評価が上がることもあります。
希少性や状態の良さが査定額を左右する最重要ポイントになります。

【メーカー別】ヤマハ・セルマー・ヤナギサワの買取相場を比較
ヤマハ(YAMAHA)サックスの買取相場と特徴
ヤマハは日本国内外で最も信頼されている楽器メーカーの一つで、サックスの中古市場でも安定した人気を誇ります。
初心者向けからプロ仕様まで幅広いモデルを展開しており、価格帯や評価も非常にバランスが取れています。
特に人気が高いのは「YAS-62」や「YAS-875」などの上位モデルで、状態が良ければ10万円〜25万円の買取価格がつくこともあります。
一方で、入門用モデルである「YAS-23」や「YAS-280」などは流通量が多いため、買取価格は5,000円〜2万円程度とやや控えめです。
ヤマハ製は品質管理が徹底されているため、中古でも「安心して使える」という信頼が高く、高額買取につながりやすい傾向にあります。
セルマー(Selmer)サックスの買取相場と希少価値
セルマーはフランスの老舗楽器メーカーで、サックス業界の“王者”と称されるブランドです。
特に「Mark VI」や「Super Balanced Action」などのビンテージモデルは、数十万円〜100万円以上の高額査定がつくこともあります。
現行モデルで人気の「SA80 Series II」「Reference 54」なども、状態によっては20万円〜50万円の買取価格が期待できます。
セルマーのサックスは音色に独特の深みと色気があり、ジャズやクラシックを問わず高い評価を受けています。
そのため「演奏家が買い戻す」需要が高く、高額取引になりやすいのが特徴です。
ただし、ビンテージモデルはコンディションによる価格差が非常に大きく、数万円から数十万円以上と振れ幅が激しいため、専門業者での査定が推奨されます。
ヤナギサワ(YANAGISAWA)サックスの魅力と相場
ヤナギサワは日本が世界に誇るサックス専門メーカーで、特にプロプレイヤーや音大生からの支持が非常に高いブランドです。1本1本手作業で作られるその品質の高さから、中古市場でも安定した需要があります。
買取価格の相場としては、「A-WO10」や「T-WO20」などの上位機種で15万円〜35万円前後、中位モデルでも10万円前後が期待できます。
また、彫刻入りの限定モデルや特殊仕様のサックスは、状態が良ければ定価以上の査定額がつくこともあります。
ヤナギサワのサックスは“音の立ち上がりが早く、表現力が豊か”といわれ、プロ層を中心にリピーターが多いため、中古でも高値安定傾向があります。
メーカーごとの買取相場比較表と選び方
以下は、主要3メーカーの代表モデルにおけるおおよその買取価格の比較表です(2025年時点の目安)。
| メーカー | 代表モデル | 買取相場 |
|---|---|---|
| ヤマハ | YAS-62 | 8万円〜15万円 |
| セルマー | Reference 54 | 25万円〜50万円 |
| ヤナギサワ | A-WO10 | 15万円〜30万円 |
価格だけでなく、自身の持っているモデルの需要や希少性、楽器の状態を踏まえて、複数の業者に査定依頼を出すのが理想です。
メーカーごとの価値を理解することで、より納得感のある買取につながります。

【体験談】サックスを高く売った人がやっていた5つの準備とは?
1. 楽器を徹底的にクリーニングしてから査定へ
査定前に本体の外観を磨き上げるだけで、買取額が数千円〜数万円アップするケースがあります。
実際、査定士の多くが「見た目の印象も価格に影響する」と語っており、第一印象は非常に重要です。
管体のホコリや手垢、キー周りの汚れ、マウスピースやネックの中のカビ臭などは、自宅で簡単に掃除できるレベルのものがほとんどです。
必要であれば専用のクリーナーやクロスを使い、丁寧に磨き上げましょう。
特にラッカー仕上げのサックスは、磨き具合で輝きが大きく変わるため、査定時の評価に直結します。
手間はかかりますが、最も簡単で効果的な「高額査定のテクニック」といえます。
2. 付属品をできるだけ揃える(ケース・マウスピースなど)
オリジナルのハードケースや純正マウスピース、取扱説明書、リガチャー、キャップなどの付属品が揃っていると、買取価格が確実にアップします。
特に高級サックスほど、「フルセット」での再販売が想定されているため、足りない付属品があると査定額が減額される傾向にあります。
買取業者の多くは「できる限り購入時の状態に近い形が望ましい」としています。
もしオリジナルの箱や保証書などが手元に残っていれば、必ず一緒に提出しましょう。
買い手側の安心感が増すため、買取業者も高値をつけやすくなります。
見落としがちなネジ1本、ストラップ1本が価格に響くこともあるため、細部まで確認しておきましょう。
3. メンテナンス履歴を用意して「丁寧に使っていた」と証明
楽器は「使い方」と「保管状態」が価格に直結するアイテムです。
そこで高く売るために有効なのが「メンテナンス履歴の提示」です。
「リペアショップの領収書」や「調整済み証明書」「オーバーホール記録」などがあると、サックスの内部コンディションに対する信頼性が格段にアップします。
これは査定士の目では確認できない内部パッドやキーポストの状態を“文書で保証”できるため、「実際に吹いてみるまでもなく高評価につながる」ことが多いです。
見た目は多少の傷があっても、丁寧に使われていた記録がある方が高く評価されやすいというのは、多くの業者が認めている事実です。
4. 複数の業者に一括査定を依頼する

「買取価格は業者によって大きく差が出る」というのは、実際に売却経験のある人たちが口を揃えて語るポイントです。
1社だけに査定を依頼すると、相場より安く買い取られてしまうリスクがあります。
そのため、ネット上の一括査定サービスや比較サイトを活用して、最低でも3〜5社に同時査定を依頼するのがベストです。
中には最大で5万円以上の差が出たという事例もあります。
また、業者ごとに得意なジャンルやモデルが異なるため、セルマーが得意な業者、ヤマハに強い業者など「ブランド特化型」を見極めるのも高額買取のコツです。
交渉の材料としても他社の査定額は有効なので、価格交渉をする際にも非常に役立ちます。
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【損しない選び方】買取方法別のメリット・デメリットを比較
店舗持ち込み買取|その場で即現金化できるが注意点も
「楽器店に直接持ち込んで査定・買取してもらう」という方法は、即日現金化できるのが最大のメリットです。
特に都市部では楽器専門店が多く、アクセスが良い人にとってはスムーズな取引が可能です。
その場で査定額の説明を受け、納得すれば即売却できるため、急ぎで現金化したい人に適しています。
ただし注意点として、「その店舗で売れる見込みがあるモデルは高額査定されやすいが、そうでない場合は安く見積もられる」ことがあります。
また、地方在住者にとっては店舗が遠く、交通費や移動時間がネックになることも少なくありません。
宅配買取|全国対応&手間が少ないが、査定後の交渉に注意
段ボールにサックスを梱包して送る「宅配買取」は、自宅から一歩も出ずに売却できる便利な方法です。
特に大型店舗や専門業者が運営する買取サービスは、全国どこでも対応しているため、地方ユーザーにも人気があります。
多くの業者が送料・査定料無料で、梱包材も提供してくれる場合があり、非常に手軽です。
ただし査定結果はメールや電話での連絡になるため、価格交渉がしづらいという難点があります。
また、納得できなかった場合に返送を依頼すると、送料負担が発生することもあるため、事前に規約を確認しましょう。
「価格が折り合わなければ返却OK」の業者を選ぶのが、宅配買取を安全に使うポイントです。
出張買取|自宅で完結&大型楽器にも最適だが予約制
スタッフが自宅に訪問して査定・買取を行ってくれる「出張買取」は、大型楽器や複数本をまとめて売る場合に非常に便利です。
サックスも、複数所有している人や、演奏環境が整った自宅で試奏してもらいたい人に向いています。
その場で現金買取してもらえるケースも多く、自分で運ぶ必要がないのは大きなメリットです。
デメリットとしては、基本的に事前予約が必要で、対応エリアや訪問可能な時間が限られている点です。
また、万が一査定額に納得がいかない場合、断りにくい雰囲気になりがちなのも人によってはストレスになるかもしれません。
信頼できるスタッフが来るかどうか、事前に口コミや評価をチェックしておくのが安心です。
買取方法別の比較表とおすすめの選び方
以下に、買取方法ごとの特徴をわかりやすくまとめた比較表を掲載します。
| 買取方法 | メリット | デメリット | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| 店舗持ち込み | 即現金化できる | 店舗が近くにないと不便 | 都市部在住者、急ぎの人 |
| 宅配買取 | 自宅から手軽に送れる | 価格交渉しにくい | 地方在住者、忙しい人 |
| 出張買取 | 自宅で完結、大型対応 | 予約が必要、断りづらい | まとめて売りたい人 |
それぞれの方法には向き・不向きがあるため、自分の状況や目的に合った手段を選ぶことが最も重要です。
可能であれば、複数の方法を組み合わせて比較してみるのもおすすめです。

【2025年最新】おすすめサックス買取業者5選+実際の査定額レビュー
1. 楽器の買取屋さん|全国対応・スピード査定が魅力
「楽器の買取屋さん」は、宅配・出張・店舗の3パターンに対応しており、非常に柔軟な買取サービスを提供しています。
特にスピード査定が強みで、即日対応エリアも多く、忙しい方や急ぎの方に好評です。
特徴としては、独自の再販ルートを持っており、査定額が安定して高めである点が挙げられます。
実際にYAMAHA YAS-62を売却したユーザーからは、「3社比較で最も高く、対応も丁寧だった」と高評価を得ています。
初めての人にもわかりやすいシンプルな査定・売却の流れが安心感を与えてくれる業者です。
2. イシバシ楽器|信頼の老舗ブランドで安心査定
イシバシ楽器は、創業80年以上の老舗楽器店で、サックスをはじめとする吹奏楽器の知識が非常に豊富な査定スタッフが揃っています。
全国に実店舗を展開しており、都市部を中心に持ち込み買取も可能です。
査定の際はモデルごとの買取相場データベースを基に丁寧に説明してくれるため、「なぜこの価格なのか」が明確。査定に納得して売却できるという声が多数寄せられています。
YAMAHA YAS-280を査定したケースでは、他社よりは若干控えめの査定額だったものの、説明が丁寧で信頼できるという点が高評価に繋がっています。
安心感重視の方や、査定内容に納得した上で売りたい人に最適な業者です。
3. 楽器高く売れるドットコム|一括査定と高額提示が魅力
このサービスは、複数の業者に一括で査定依頼を出せるのが大きな特徴です。
サックスを高く売りたい人にとって、価格比較のしやすさが最大の魅力となっています。
出張・宅配両方に対応しており、フォーム入力だけで自動的に最適な業者が選定され、スピーディーに連絡が届く仕組みです。
中には「セルマー Reference 54」を売却して、1社目と2社目で10万円の差が出たという報告も。
「どこに売るべきか迷っている人」には最も効率的な選択肢です。
価格重視ならぜひ活用したいサービスです。
4. 島村楽器の楽器買取|音楽教室利用者にも人気
全国のショッピングモールなどに店舗を構える「島村楽器」は、音楽教室を併設していることもあり、学生や初心者層に親しまれている買取サービスです。
ヤマハのYAS-23など入門モデルの取り扱いが多く、丁寧な接客と分かりやすい価格説明が人気の理由。実際に「子どものために買ったが使わなくなったサックスを安心して手放せた」という体験談も多く見られます。
また、買取と同時に別モデルの購入相談もできるため、「買い替え前提」で売却する方には特におすすめです。
信頼性・対応力ともに高く、初心者や音楽教室利用者にとって非常に心強い存在です。
5. セカンドストリート|意外と強い総合リユース業者の実力

衣類や家電のリサイクルで有名なセカンドストリートですが、実は楽器の買取にも力を入れており、サックスの取扱いも多数あります。
全国に実店舗があり、持ち込みや宅配買取に対応。
サックス専門の査定士が常駐しているわけではありませんが、流通量の多いモデルには意外と強く、YAMAHA YAS-280などの普及モデルで他社と遜色ない価格がつくことも。
リユース大手ならではの流通力と査定スピードを武器に、気軽にサクッと売りたい人に向いています。
「近くの店で済ませたい」「急ぎで現金化したい」人には、実はかなり実用的な選択肢です。
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【まとめ】後悔しないサックス買取のためのチェックリスト
サックスを売る前に必ず確認すべきポイントまとめ
サックスをできるだけ高く、かつ納得して売却するためには、事前準備と情報収集が鍵になります。
以下のチェックリストを活用し、後悔のない買取を目指しましょう。
- ✔ サックスのメーカー・モデル・製造番号を正確に把握している
- ✔ 外観をクリーニングし、ベストな状態にしてある
- ✔ マウスピース、ケース、説明書などの付属品を揃えている
- ✔ 過去のメンテナンス履歴や領収書を手元に用意している
- ✔ 3社以上に査定を依頼し、価格と対応を比較している
- ✔ 買取方法(店舗・宅配・出張)のメリットと自分の状況を照らし合わせて選んでいる
一つひとつは小さな準備ですが、積み重ねることで確実に査定額と満足度に差が出ます。

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